2019/08/30

昔の喫茶店の多くは、前もって大きなネルドリップによりコーヒーを大量に抽出し、その都度、小鍋で温めて提供していました。

1970年代前半の珈琲専門店ブームにより、サイフォンによる少量の抽出が主流となり、それまでとは格段に珈琲の味が飛躍しました。

そんな中ペーパードリップによる１杯抽出そして自家焙煎珈琲の店として、1979年に『珈琲グルメ』はオープンしました。

「美味しんぼ」の連載も、「料理の鉄人」の放送もまだなく「グルメ」という言葉に馴染みがなかった時代でした。現在なら『珈琲グルメ』という店名など、ハードルが高すぎてとても名乗れません。

皆様に親しまれているシンボルマークは、50年前、『珈琲グルメ』の全身だった喫茶店の開業の折に、当時福大生だった親戚に創作してもらったものを、引き続き使っています。

オープン当初は男性スタッフだけで営業しておりましたが、2011年の震災直後は男性スタッフの応募が少なくなり、初めて女性スタッフを採用することになりました。それが現在では男女スタッフの比率は3：7と逆転しました。現在に至るまで入れ替わったスタッフ数、延べ500人ほど。

これまで40年間営業を続けてこられたのも、当店をご愛顧くださったお客様のお陰と、心より感謝するとともに、今後ともより一層のお引き立てをお願い申し上げます。

珈琲グルメ　代表：芦田一